おもてなしとは何かAbout hospitality
「おもてなし」という言葉を辞書で引くと、「ごちそうを出したりなどして、心を込めて客を接待すること」と書かれています。これを日本旅館にあてはめると、提供する4つの商品(施設・設備、お料理、接待、周辺の環境)を次の4つの心と行動によってご提供することです。
- 1. お客様の立場に立って考え
- 2. お客様の望むものを
- 3. お客様の望む時と場所で
- 4. 心をこめて提供する
そして、そのことを通じて「おもてなし」の最終目標である、
お客様の「より大きな満足と感動」を
実現することです。
なぜ今「おもてなし検定」なのかWhy now
日本旅館はこれまでも、時代や社会の変化に合わせて「おもてなし」の形を進化させ、多くのお客様に支持されてきました。そして現在、旅館は宿泊需要の「高度化」と「国際化」への対応という大きな課題に直面しています。また魅力ある観光地づくりの核として、さらに日本旅館の原点ともいえる、
しっとりと落ち着いた“和”の癒しの空間として、いっそうの「進化」が内外から求められています。
こうしたうねりの中で発足する業界資格「日本の宿 おもてなし検定」は、接遇力の向上や人材の育成などに寄与することを目指しています。
おもてなしの深化・新化・進化Deepening, newness, evolution
「おもてなし検定」では、「接遇によるおもてなし」のレベルを、スタッフの経験や「気づき」能力等の差により次の4つの段階に分けました。
スタート! | 旅館の仕事を始めたばかりの新人のレベル |
---|---|
3級 (基礎) | 基本中の基本ともいうべきレベル |
2級 (応用) | お客様のご満足と明確なプラス評価をいただけるレベル |
1級 (指導) | おもてなしの知識・実務能力を発揮し、後輩を指導・育成できるレベル |
スタッフ一人ひとり、また旅館1軒1軒ごとの取り組み方によって、おもてなしの「質」は深まり(深化)、日々新たになり(新化)、結果としてより高いレベルへと進化していきます。今回のおもてなし検定をきっかけとして、1人でも多くの皆さんが「おもてなし」に真正面から真剣に向き合われることを心から期待します。
目的Purpose
- 日本旅館の接遇に関する「業界資格・検定制度」を導入し、資格取得に向けた「教育・支援プログラム」を構築することにより、お客様と応対する スタッフのインセンティブの向上と継続的なサービスのレベルアップに資する。
- 接遇サービスを中心とした旅館における業務サービスの基準化により、旅館業界の人材確保・人材育成に資する。
- 海外からのお客様に対するサービス知識・スキルの向上により、国際競争力ある観光地の形成とインバウンド市場の拡大に寄与する。
おもてなし検定委員会についてAbout committee
「日本の宿 おもてなし検定委員会」は、「日本の宿 おもてなし検定」を適切・公正に運営し、旅館の接遇業務の知識・技能の向上を図り、お客様の満足度の充足と旅館業界のさらなる発展を図ることを目的として設立いたしました。